金属サイディングのメンテナンスと製品保証

白カビ(白錆)にご注意ください!!

金属サイディングは外壁材の中でも耐久性の高い部材です。

しかし、金属というからには少なからず錆も発生します。
一般的に「錆びる」原因として「水」が思い浮かぶと思います。実際水分により錆びるわけですが金属サイディングが正しい施工を施されている場合、錆びる場所は雨が当たる部分よりも軒下やひさしの下、出窓下など普段雨が当たらない個所で錆の発生が多いのです。

これは白カビ(白錆)の発生が原因です。

空気中には塵や埃が漂っています。これが外壁に付着するのですが、通常付着した塵や埃は雨で大部分が流れおちてしまう(セルフクリーン)ので問題ありません。しかし軒下などの雨の当たらない部分では流れ落ちませんので、その塵や埃から白カビ(白錆)が発生します。この白カビが金属サイディング表面にある保護膜や塗膜を破壊し、その隙間から赤錆が発生してしまうのです。

次の写真は白カビ(白錆)と更に進行して赤錆が出てきたお宅の金属サイディングの写真です。

 【1-1】
軒下に発生した白カビ(白錆)とそれが進行した赤錆。雨の当たる部分には錆が一切見受けられません。
 【1-2】
赤錆が悪化した状態。周りにさらに白錆も広がっています。この場所もひさしが出ていて普段はほとんど雨が当たらない部分です。
 【1-3】
出窓下の腐食部分。上部から下部へ赤錆、白錆、錆なしとなっていることから、雨の当たらない所ほど発生しやすいのがわかります。

軒下に発生した白カビ(白錆)とそれが進行した赤錆 赤錆が悪化した状態。周りにさらに白錆も広がっています 出窓下の腐食部分。上部から下部へ赤錆、白錆、錆なしとなっていることから、雨の当たらない所ほど発生しやすい事がわかります。


白カビ(白錆)の予防方法

白カビ(白錆)の発生を予防するには定期的な外壁のメンテナンスが必要です。

年に数回、水道水をかけて洗い流し、スポンジなどのやわらかいもので洗ってあげられれば理想的です。ただ、高所の場合は洗うのはなかなか難しいですので水をかけて流すだけでも十分効果はあります。

この際、高圧洗浄機での作業は目地の隙間からの浸水の危険がありますので行わないでください。

日本金属サイディング工業会パンフレット表紙


以下、日本金属サイディング工業会様パンフレット 「金属サイディングメンテナンスのご案内と製品保証について」からのご紹介になります

-日本金属サイディング工業会 パンフレットより一部抜粋&加筆-


金属サイディング メンテナンスのご案内と製品保証について

建築物の外壁は、人間が安全で健康的な生活を行うことのできる環境を創り出すためのもの。つまり雨、雪、風等自然環境に対する防御や外気温の遮断、さらに火災の延焼防止など安全確保上重要な機能を持ったものでなければなりません。それら外壁材の中で、施工性や意匠性、さらには断熱性や防火性など等の特徴を持つ外壁材、それが金属サイディングです。金属サイディングは優れた性能・品質を有しておりますが、いつまでも不変のものではありません。正しい施工のもと、点検とメンテナンスを実施していただくことで、長期間美しい外観と性能が維持されます。

施工後にお渡しするパンフレットの内容をよくご理解の上で必ず点検とメンテナンスを実施していただきますようお願いいたします。又、金属サイディングの製品保証概要も記載しています。不具合発生時には、元請け会社にご相談いただきますようお願いいたします。

-日本金属サイディング工業会 パンフレットより一部抜粋-

経年の変化について

金属サイディングは、太陽光(紫外線)、風雨、雪、気温の変化等、過酷な条件下にさらされながら、外壁材として住宅を守ります。
しかし、製品本体、塗膜は永久的なものではありません。

製品本体の反り、塗膜の劣化、錆の発生等は、時が経つと共に現れてくることもあります。

 1:製品本体
住宅施工後、経年により金属サイディングに、多少の反りやふくれが発生することがあります。
ただしこれらは、外壁材としての性能を大きく損なうことはありません。
 2:表面塗膜
年月の経過とともに塗膜は雨水や紫外線により劣化(塗膜の艶引けや色あせ等)が進みます。

メンテナンスのお勧め

【1.メンテナンスの必要性】
金属サイディングは、腐食に強く、耐久性の良い外壁材です。
しかし長期間過酷な条件下にさらされることで、様々な汚染物質が付着し、外観を見苦しくするだけではなく、シミや腐食の原因となります。性能を維持し、いつまでも美しい外観を保つ為に、必ずメンテナンスを行ってください。

定期的なメンテナンスで塵、埃、排ガス、酸性雨、酸性雪等による被害から金属サイディングの外壁を守る必要があります。

【2.メンテナンスの目安】
末長くご使用いただくには、メンテナンスを定期的に実施することが重要です。
立地環境、地域等により異なりますが、下図を参考に元請け会社ともご相談の上、定期的なメンテナンスを実施してください。

メンテナンスの目安は
海岸地帯では1~4回/年
工業地帯では1~3回/年
市街地では0.5~2回/年
田園地帯では0.5~1回/年

【3.メンテナンスの事例】

  • 定期的に、水洗いにより、塵汚れなどを洗い流し、更に柔らかな布、スポンジ等にて水洗いしてください。
    ※金属製タワシなどの堅いブラシの使用や、高圧水による散水洗浄は避けてください。
  • 表面塗装のスリ傷、かき傷等の小さなキズは、補修塗料で補修してください。
  • カビ、青藻や鳥の糞などは、中性洗剤を使用し取り除いてください。洗剤は水洗いし綺麗に流し落してください。
  • 使用状況、塗料の種類によって異なりますが、長期に美観を保つためには、5~10年毎に再塗装することをお勧めいたします。

詳しい内容は、日本金属サイディング工業会、金属サイディングメーカーのホームページをご覧ください。
http://www.jmsia.jp

製品保証の仕組みと概要

金属サイディングの保証を受けるには“適切な施工”“適切なメンテナンス”の双方が正しく行われていないといけません。
そのため万一の場合に備え、お客様にも定期的なメンテナンスの実行をお願いいたします。

金属サイディングの保証規約や保証期間につきましては、各社・各製品毎に規定されていますので各メーカーのホームページやカタログをご確認ください。

メーカー各社のホームページ情報は、日本金属サイディング工業会ホームページから移動することが出ます。
日本金属サイディング工業会(http://www.jmsia.jp

【金属サイディング製品保証のしくみ】

 1.適切な施工
適切な施工工事により、はじめて品質・機能が発揮されるものです
 2.適切なメンテナンス
外壁の品質性能及びその維持管理は適切な定期メンテナンスが必要です。
 3.不具合の相談
万一の不具合発生の場合は「元請会社」にご相談ください。元請会社の要請を受け、金属サイディングメーカーによる不具合現象調査及び保証対象の判断が行われます。
 4.製品保証
これらが十分に行われた上で、外壁材の「製品に起因する不具合」に対し、フロー図の通り、金属サイディングメーカーと元請会社の間で製品保証の仕組みがあります。
金属サイディング製品の保証の仕組み図
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